EXHIBITIONS

梟コレクション 志條みよ子の眼と愛

2018.03.24 - 04.23, 2018.04.26 - 05.13

入野忠芳 裂罅-地 1977

入野忠芳 裂罅-地 1977

船田玉樹 コンポジション

殿敷侃 空、夏 1984

 かつて広島市の繁華街の一角に存在していた「画廊 梟(ふくろう)」。文筆家の志條みよ子は、戦後間もなく文化人が集まる場として酒場 梟を開業し、酒場のある通りを通称「なめくじ横丁」と名づけ、1966年に念願の「画廊 梟」に改装した。

 取り扱った作家は、広島の戦前・戦後美術史における重鎮作家の福井芳郎、灰谷正夫、船田玉樹から、当時若手だった殿敷侃、入野忠芳、田谷行平、久保俊寛ら。優れた審美眼により広島の画家を育てることに力を注いだ志條は250件近い展覧会を開催し、86年に横丁の立ち退きにあわせて閉廊、その後は自宅を「梟の部屋」とし、晩年まで作品に囲まれて過ごした。

 梟コレクションの初公開を記念する本展では、60年代後半〜閉廊後の90年代初頭までに収集されたものを中心に、作家43名の約200点(作者不明は除く)から、80点ほどを会期2回に分けて展示する。

 <出品作家>
青山二郎、安宅義則、阿部芳明、池田一憲、入野忠芳、大上典男、大木惇夫、大木茂、太田好和、大歳克衛、香川龍介、喜種保男、木村武男、久保俊寛、斎藤与里、田谷行平、田渕真児、たべ・けんぞう、檀琢哉、殿敷侃、豊原正子、西谷勝輝、新田稲実、貫志朗、野口稔、野村守夫、灰谷正夫、浜崎左髪子、濱田宗完、浜田裕子、平沢喜之助、福井芳郎、船田玉樹、堀川年、本田克己、増田勉、まつだなる、丸木スマ、宮川啓五、森田恒友、藪野圭一、山口長男、和高節二