EXHIBITIONS

髙畠依子

2018.04.14 - 05.19

髙畠依子 Dust, prussian blue(部分) 2017

髙畠依子 Dust, prussian blue 2017

 2014年に東京オペラシティアートギャラリーのプロジェクトスペースでの個展によってその独創的な仕事が知られ始めた髙畠依子。

 2016年に博士号を取得した東京藝術大学大学院での3年間で、パウル・クレーの後任としてバウハウスのテキスタイル科で教鞭を執ったアニ・アルバースの仕事を熱心に研究しつつ、他方では実制作において絵具を糸のように垂らして重ね、絵画そのものが織物であるかのようなユニークな表現と、緻密で優美な作風で注目を集めてきた。

 「泉」と題した今回の展覧会では、これまでの到達点からさらに一歩踏み込み、水や重力の働きによる偶然性を積極的に取り入れた新たな試みによる新作を披露。一見手を触れがたい繊細さとは裏腹に壮大にして野心的なテーマを展開する。