EXHIBITIONS
闇に黙せず 宮崎郁子 ―エゴン・シーレとともに―
並外れた存在感を持つ20世紀初頭の画家、エゴン・シーレの没後100年の節目に、シーレから着想を得る人形作家、宮崎郁子による展覧会が開催される。
10歳から人形作りを始め、1995年に画集で出会ったシーレの強烈な個性に魅了された宮崎。人形、そしてシーレについて次のように語っている。「……人形ほど、『私』自身を理解してくれるものはない。いつも人の傍らにひっそりと寄り添ってくれる祈りの存在でもある。 /私は、 エゴン ・シーレ作品に初めて接したとき、 これが絵画であるということさえ、まったく忘れ、私自身のように感じ、生きるのが苦しかった肯春時代がよみがえってくるのを感じた。まるで「私」自身を理解してくれる人形のように。そうして、私の人形作りは始まった。 ……」(宮崎郁子作品集『樹の瞳』エゴン・シーレ没後100年宮崎郁子展 in Krumau ブロジェクト発行、2013)
本展では、伝統を持つ人形の世界に一石を投じ、独自の世界をつくり上げた宮崎の世界を紹介。シーレ最大の魅力である魔性を帯びて予測不能に延び脈づく線を、立体としていかに表現しているかに注目したい。
10歳から人形作りを始め、1995年に画集で出会ったシーレの強烈な個性に魅了された宮崎。人形、そしてシーレについて次のように語っている。「……人形ほど、『私』自身を理解してくれるものはない。いつも人の傍らにひっそりと寄り添ってくれる祈りの存在でもある。 /私は、 エゴン ・シーレ作品に初めて接したとき、 これが絵画であるということさえ、まったく忘れ、私自身のように感じ、生きるのが苦しかった肯春時代がよみがえってくるのを感じた。まるで「私」自身を理解してくれる人形のように。そうして、私の人形作りは始まった。 ……」(宮崎郁子作品集『樹の瞳』エゴン・シーレ没後100年宮崎郁子展 in Krumau ブロジェクト発行、2013)
本展では、伝統を持つ人形の世界に一石を投じ、独自の世界をつくり上げた宮崎の世界を紹介。シーレ最大の魅力である魔性を帯びて予測不能に延び脈づく線を、立体としていかに表現しているかに注目したい。


