EXHIBITIONS

光琳と乾山

―芸術家兄弟・響き合う美意識―

2018.04.14 - 05.13

燕子花図屏風(右隻) 尾形光琳筆 紙本金地着色 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

燕子花図屏風(右隻) 尾形光琳筆 紙本金地着色 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵 国宝

燕子花図屏風(左隻) 尾形光琳筆 紙本金地着色 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵 国宝

銹絵寒山拾得図角皿 尾形乾山作・尾形光琳画 施釉陶器 日本・江戸時代 18世紀 京都国立博物館蔵

銹絵染付金彩絵替土器皿 尾形乾山作 施釉陶器 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

定家詠十二カ月和歌花鳥図 九月 尾形乾山筆 紙本着色 日本・江戸時代 寛保3年(1743) 根津美術館蔵

 江戸時代の半ば、日本美術における装飾の伝統を現代のデザインに伯仲する次元にまで高めた画家、尾形光琳。小袖の模様を思わせる図様を大画面に適用した《燕子花図屏風》は、そんな光琳の真骨頂を示す作品だ。

 いっぽう、光琳の弟である陶芸家の乾山は、やきものの世界に新風を巻き起こした。日本や中国、西洋におよぶ様々なやきものを学びながら、自らの趣味嗜好をも反映させた多彩な作品を制作している。

 本展では、美術史上類まれな2人の芸術家兄弟が展開した豊かな造形、ときに相反し、ときに響き合う美の世界を展観。両者の美意識の交流を探るとともに、それぞれの魅力を見つめ直す。