小池隆英 新作展

　一貫して色彩の関係性をテーマとした絵画を探求する作家、小池隆英の個展を開催する。
　
　小池は1960年山形県米沢市出身、97年「VOCA展」VOCA賞を受賞。大きな正方形や長方形のキャンバスに、水で濃度を下げたアクリル絵具を重力によって塗り広げる手法によって、隣接する色との重なりや領域を定める独自の画風を展開してきた。近年は、気品ある薄紫を主に使用し、キャンバスの余白を利用しながら、色の存在を強調しつつ奥行きのある絵画を発表。

　本展では、包むような柔らかな色彩で描いた小池の新作を展示する。