EXHIBITIONS

⽯塚元太良

Middle of the Night

2018.02.28 - 03.31

© Gentaro Ishizuka Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

© Gentaro Ishizuka Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

© Gentaro Ishizuka Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

 アラスカの観光地やツンドラと針葉樹林の広がる大自然など、世界中を旅しながら風景を取り続けてきた写真家、⽯塚元太良(げんたろう)の個展が開催される。

 ⽯塚元太良は1977年東京生まれ、2004年に初期集大成とも言える写真集『PIPELINE ICELAND / ALASKA』(講談社)で日本写真協会賞新人賞を受賞。8×10などの大型フィルムカメラを用いながら、ドキュメンタリーとアートの間を横断するように、時事的なテーマに対して独自のイメージを提起してきた。近年は氷河、パイプライン、ゴールドラッシュなどをモチーフに、アラスカやアイスランド周辺の極地方を撮影している。

 本展では、極夜の薄明かりの中、アラスカとアイスランドの氷河にLEDライトを照射して撮影したシリーズ「Middle of the Night」を発表。「実在」の流氷を合成加工し、巨大な「架空」の流氷に仕立てた4mのパノラマ作品も同時に展示する。

 会期中は、石塚の原点ともいえる、アフリカとアジア縦断の軌跡をまとめた初期作品集『WorldWideWonderful』を会場限定で販売するほか、ドイツのSteidl社より新作『GOLD RUSH ALASKA』を出版予定。