シャガール―三次元の世界

　マルク・シャガールが手がけたバレエ『アレコ』の背景画を、高さ約20メートルの巨大な空間で展示している青森県立美術館で「シャガール―三次元の世界」展が開催される。

　画家として広く知られるシャガールだが、後半生の活動においては陶器や彫刻なども数多く制作。当時、すでに60代半ばの円熟期にさしかかっていた画家は、彫刻という新たな表現手段を手にしたことで、子供のように喜々としながら創作意欲をみなぎらせ、数々の作品を生み出していった。

　本展では、初期から後期に至る絵画の傑作からシャガールの三次元的な関心を探るとともに、陶器や石彫、ブロンズ像などの立体作品をかつてない規模で紹介。国内外から約170点の秀作を通して、多くの人々を魅了してきた画家に、新たな角度から迫る。