EXHIBITIONS

渡辺豪

ディスロケーション

2018.03.03 - 04.07

渡辺豪 M5A5(※部分画像) 2017 © Go Watanabe Courtesy of URANO

渡辺豪 M5A5(※部分画像) 2017 © Go Watanabe Courtesy of URANO

渡辺豪 M5A5(※部分画像) 2017 © Go Watanabe Courtesy of URANO

 「光」への興味を深めながら、作品制作を行うアーティスト、渡辺豪の個展が開催される。

 渡辺は愛知県立芸術大学大学院在籍中より3DCGを用いた作品の可能性を探求。2002年、3DCGで作成した顔にヒトの皮膚画像を貼りつけた作品《フェイス》を発表し、その後、様々なヒトの皮膚画像を当てはめることで、何者でもない何者かの肖像作品「フェイス(ポートレート)」シリーズを展開させた。

 近年では、「フェイス」シリーズと同様の手法を用いながら、モチーフをヒトから作家自身の身の回りにある本や食器などに移し、物質・光学的な法則から離れた変化や動きをみせるアニメーションや、それらを組み合わせたインスタレーション作品を制作している。

 本展では、2013年に第24回五島記念文化賞美術新人賞を受賞後、研修で1年間滞在したフィンランドでの体験に基づく作品を発表。「白夜」と「極夜」という現象によって生まれる身体的、精神的な「ズレ」から断層や転位、または脱臼などを意味する「ディスロケーション」を着想し、不連続の景色がかたちづくられる様を表現する。