EXHIBITIONS

反動

SPACE TGC
2018.03.09 - 03.24

藤井博 8秒間静止 - 身体の震動 1972 参考画像

藤井博 8秒間静止 - 身体の震動 1972 参考画像

石井友人 マリア 2013

 これまでとは異なる現代美術のあり方を模索するグループ展「反動」が開催される。

 参加作家は、既存のイメージの絵画化や情報の受容装置としての視覚を問題化した作品を発表、近年は自身の出自である郊外的環境から現代資本主義社会における人間のあり様に着目する石井友人、様々な地域や立場の人々を、仏教絵画を思わせる配置で撮影した写真シリーズ「Manda-la」を20年以上にわたって制作し、本展では絵画作品を公開する宇佐美雅浩。

 一貫して、相互に浸透し合う存在するものの内外を、身体の行為性・視覚性から捉えなおす作品群を手がけ、人間と自然の真の「多重の関係性」を現出しようと試みる藤井と、工藤道男(経歴非公開)。

 本展は、大小様々な不満や齟齬、矛盾、脅威が社会を覆うなか、現代美術に求められる新しい態度と、リアリティのある展覧会とは何かを探る。