EXHIBITIONS

太田の美術vol.1

生誕90年 正田壤 芸術は遊びの極致

正田壤 パンドラ(部分) 2013 個人蔵

正田壤 パンドラ 2013 個人蔵

正田壤 虫(ダナエ) 1965 群馬県立近代美術館蔵

正田壤 風の子 1982 太田市立新田図書館蔵

 太田出身の洋画家、正田壤の生誕90年にあたる2018年、太田市美術館・図書館は、初期作品から晩年までの約50点によって画家の生涯をたどる回顧展を開催する。

 人物、昆虫、動物などを独自のフォルムとマチエールによって描き出し、ユニークかつ物語性あふれる世界を表現し続けた正田。「画家は見えないものを描いてみせることが仕事だし、絵は作者の願望を表出するものであり、根源的には死に対抗する人間のもがきだと思っている」(正田壤「自作を語る」『正田壤 画文集 画業50周年記念』)という言葉を残している。

 本展では、代表作のほか、スタイルを確立するまでの実験性を伴った初期作品や日々の研鑽のなかでなされた素描、絵本『まっかっかなむすめがまどからのぞいている』(編:木乃美光、福音館書店)原画全17点などを展示。正田二郎、福田貂太郎、松本忠義、山口薫らの作品も交え、自らの作品を「国籍不明、性別不明」と称し、「観ている人に、自由に物語を作ってもらいたい」と語った正田壤の生き生きとした作品を展観する。