EXHIBITIONS

Waku Fukui「在在」

2025.01.25 - 02.23

Waku Fukui. 像 Courtesy of Gallery Common.

 Gallery Commonで福井和久の個展「在在」が開催されている。

 福井和来は1996年東京生まれ。ネオンライトの探求を中心に活動する福井は素材、かたち、要素に対する人々の理解に挑戦し、人間がどのように世界を認識し、関係しているかについて問いを投げかけている。2017年に国内有数のネオンサインメーカー・シマダネオンにて職人としての修行を開始。

 その後、ニューヨークで20世紀を代表する芸術家ナム・ジュン・パイクの作品も手がけた著名なネオン職人、デイビッド・アブロンに師事する。帰国後、ネオンサインスタジオ「後光」を設立し、24年に若手作家のためのアーティストランスペース「後光スタジオ」を設立した。

 光をあらゆる文脈から解放するための手段として抽象性をもちいることは福井の制作において重要であり、そうして象徴や具象の枠にとらわれない作品が生み出されてきた。こうした哲学は引き継ぎつつ、福井は偶発性を取り入れた直感的な制作アプローチを採り入れ始めている。また福井は、光、物質、空間、音の親密な関係を通じて「感動」を呼び起こす没入環境としても機能する作品制作にも取り組んでいる。

 本展では、ネオンという素材を探求する福井の進化した作品を紹介する。