EXHIBITIONS

篠塚聖哉

Buffer

2018.02.20 - 04.14

篠塚聖哉 Red Cord 2017

篠塚聖哉 Red Cord 2017

篠塚聖哉 掬う 2017

 自身の体験や記憶をもとに、故郷の風景や石、木などをモチーフとした半抽象的な絵画を描いてきた篠塚聖哉の個展が開催される。

 篠塚は1970年熊本県生まれ、多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。主な展覧会に「MOTアニュアル2006 No Border『日本画』から/『日本画』へ」(東京都現代美術館、2006)、「ピクニックあるいは回遊」(熊本市現代美術館、2008)、「草原」(つなぎ美術館、2014)などがある。

 2016年に故郷の熊本で起きた地震をきっかけに、絵画の特性について考えるようになったと語る篠塚。ピカソの《ゲルニカ》、ゴヤの《マドリード、1808年5月3日》など、後世に伝えるべき多くの絵画が残っているように、目を背けたくなる映像や歴史上の出来事も、絵画の特性を活かせば多くの人に語り継ぐごとができるのではないかと考えている。

 本展では、これまでの私体験の再現ではなく、牛や肉など、その出来事を浮かび上がらせる周辺のものをモチーフに、歴史上のある出来事を描いた新作約12点を発表。絵画を緩衝材に、人間が決して忘れてはならないことを後世に伝える。