秋山佑太、カタルシスの岸辺

　新ギャラリー「EUKARYOTE」が「廃棄／素材」をテーマに企画展を開催。美術家・建築家の秋山佑太と「カタルシスの岸辺」が参加する。

　秋山は1981年東京都生まれ。展覧会の空間設計と建造物を扱い、「移動」「集積」といった方法で、複雑な時を刻んできた建物に「地霊」を呼び起こす作品を制作している。EUKARYOTEの前身となるセゾンアートギャラリーでは、「建築／土木／震災／オリンピック」をテーマに都市の豊かな仮設を試みる「ground under」展を企画した。
　
　荒渡巌、海野林太郎らからなる「カタルシスの岸辺」は、オルタナティブなアートシーンを象徴する気鋭作家が集って実験販売活動を実施。映像素材を量り売りする実験的屋台の出店や、プレイヤーが現代美術作家となりオブジェクトを制作するボードゲームの試遊イベントを行った。

　ギャラリーの内装工事と並行して開催される本展は、神宮前のビル一棟の1〜3階までの3フロアおよび屋上にて、建造・制作の原材料の「循環」を主題としたインスタレーション作品を展示する。