EXHIBITIONS
MOTアニュアル2024 こうふくのしま
東京都現代美術館で「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」が開催される。
東京都現代美術館では、現代美術から新たな側面を引き出すグループ展「MOT アニュアル」を継続して開催している。第20回となる本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美を、その最新作とともに紹介。
展覧会のタイトルにある「しま」は、4名の作家が拠点を置く「日本」の地理的条件に対する再定義を含んでいる。この太平洋北西部の島々を、ほかの陸地から切り離されて海に浮かぶ「閉じられた地形」ではなく、地殻変動を経て海上に現れた地表の起伏であり、海底ではほかの大陸や島と地続きに連なる「開かれた地形」としてとらえ直すことで、水面下での見えざるつながりを確かめるための別の視座を提示する。それは、従来の枠組みや境界を超え、あらゆるものが複雑に相作用する世界を見つめ、深く思いをめぐらせることでもある。
本展の作家の作品もまた、自身の足元を起点にしながら、より大きな文脈や関係へと開かれている。彼ら/彼女らは多様なアプローチを通じて、現実の世界を視覚的に置き換え、描き出すことにより、身のまわりや自己の多義性や重層性と対峙。これらの作品は、作者の解釈や意図を超え、見る者がそれぞれの視点や感覚、経験を通して主体的に意味を見出すための装置として働き、それぞれに異なる見かたや感じかたをうながす。
東京都現代美術館では、現代美術から新たな側面を引き出すグループ展「MOT アニュアル」を継続して開催している。第20回となる本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美を、その最新作とともに紹介。
展覧会のタイトルにある「しま」は、4名の作家が拠点を置く「日本」の地理的条件に対する再定義を含んでいる。この太平洋北西部の島々を、ほかの陸地から切り離されて海に浮かぶ「閉じられた地形」ではなく、地殻変動を経て海上に現れた地表の起伏であり、海底ではほかの大陸や島と地続きに連なる「開かれた地形」としてとらえ直すことで、水面下での見えざるつながりを確かめるための別の視座を提示する。それは、従来の枠組みや境界を超え、あらゆるものが複雑に相作用する世界を見つめ、深く思いをめぐらせることでもある。
本展の作家の作品もまた、自身の足元を起点にしながら、より大きな文脈や関係へと開かれている。彼ら/彼女らは多様なアプローチを通じて、現実の世界を視覚的に置き換え、描き出すことにより、身のまわりや自己の多義性や重層性と対峙。これらの作品は、作者の解釈や意図を超え、見る者がそれぞれの視点や感覚、経験を通して主体的に意味を見出すための装置として働き、それぞれに異なる見かたや感じかたをうながす。