EXHIBITIONS
さとう陽子「詩に場所を探す」
GALLERY KTO 原宿で、さとう陽子による個展「詩に場所を探す」が開催されている。
さとうは1958年東京都生まれ、1981年日本大学芸術学部美術学科卒業。主な個展歴に、かねこ・あーとギャラリー(1998年、東京)・gallery 21yo‐j(2008年、東京)などがある。「現代美術ストリート」横浜市民ギャラリー(1988年、神奈川)、「絵画にみるもの、絵画からみえてくるもの」練馬区立美術館・ギャラリー檜(2008年、東京)などにも出展。2003年にはホルべインスカラシップ奨学生にも選出された。
本展に際しさとうは以下のステートメントを発表している。
「私は作品をつくっていると元気になる。効率、勝敗、損得のような価値観ではつかめない、世界の多面的な捉え方の面白さや深さを作品で表現することが出来るから、生き生きと生きられる世界は現実に確かにあると感じられるからだ。それならば侵略に怯え息を潜めて暮らす人の、心身の不自由や病いに耐える人の、明日の食事に悩む人の、その当事者の眼に私の作品はどう映るのか。私は目を逸らされるような作品をつくりたくない。ほんの一瞬でもその眼に留まって欲しい。
もし作品が現代の問題を荷なう当事者の眼に少しでも留まるものになったとしたらそれは当事者を証明する作品になる。それが気づかれない程の小さな共振だとしても。それが一秒を生きられる一音律に過ぎないとしても。私はそんな作品をつくりたい。作品というのは、どうしようもなく発せられる声に場所をつくることかもしれないから」。
さとうは1958年東京都生まれ、1981年日本大学芸術学部美術学科卒業。主な個展歴に、かねこ・あーとギャラリー(1998年、東京)・gallery 21yo‐j(2008年、東京)などがある。「現代美術ストリート」横浜市民ギャラリー(1988年、神奈川)、「絵画にみるもの、絵画からみえてくるもの」練馬区立美術館・ギャラリー檜(2008年、東京)などにも出展。2003年にはホルべインスカラシップ奨学生にも選出された。
本展に際しさとうは以下のステートメントを発表している。
「私は作品をつくっていると元気になる。効率、勝敗、損得のような価値観ではつかめない、世界の多面的な捉え方の面白さや深さを作品で表現することが出来るから、生き生きと生きられる世界は現実に確かにあると感じられるからだ。それならば侵略に怯え息を潜めて暮らす人の、心身の不自由や病いに耐える人の、明日の食事に悩む人の、その当事者の眼に私の作品はどう映るのか。私は目を逸らされるような作品をつくりたくない。ほんの一瞬でもその眼に留まって欲しい。
もし作品が現代の問題を荷なう当事者の眼に少しでも留まるものになったとしたらそれは当事者を証明する作品になる。それが気づかれない程の小さな共振だとしても。それが一秒を生きられる一音律に過ぎないとしても。私はそんな作品をつくりたい。作品というのは、どうしようもなく発せられる声に場所をつくることかもしれないから」。