エイヤル・セーガル

　イスラエル出身のアーティスト、エイヤル・セーガルの日本初個展が開催される。

　セーガルはドイツとインド、2つのルーツを持ち1982年に生誕。シェンカル工科デザイン大学（テルアビブ）を卒業後、5年間にわたって世界的ビデオ・アーティスト、シガリット・ランダウのスタジオディレクターを務めた。

　具体的な「場所」を出発点とするセーガルの作品は、特定の場所にまつわる記憶や歴史、人の営みや痕跡を叙事詩的にとらえ、独立した複数の映像を組み合わせてマルチチャンネルで提示。展示空間における位置的な関係性をも織り込み、新たな解釈の可能性を生み出している。

　本展では、ギャラリーとイスラエル大使館との協業によるレジデンスプログラムの成果を発表。垂直や水平の移動、回転といった様々な「動き」を含む作品群で、歴史の流れやイメージの循環、生と死の往来を見つめる。