EXHIBITIONS
平林貴宏 -失うためのモニュメント-
日本画をベースとして主に人物を描き、細い筆を駆使した技巧で美しい髪やレースなどの小物が際立つ作品を制作してきた平林貴宏。渋めの色を基調とした日本画独特の奥ゆかしくも奇怪で謎めいた平林の大和撫子は、すでに15ヶ国を超える発表の場から、国籍を超えた支持者を着々と得ている。
初期から現在も続くシリーズ「phantom pain」や「amnesia」「potalaka」では、眼帯で覆われた愛らしい目、包帯で巻かれる白く美しい首、ガラスのように剥がれ落ちる顔、あるいは赤々とした謎の物体をまるで臓器でもつかんでいるように手にする虚ろな美少女達をリアルに描写し、鑑賞者の意表を深く突くことによって「人は見かけに惑わされること」を警告し続けた。
本展では、「記録の消失」をテーマに数年前から取り組んできたシリーズ「lost」を発表。作者自らが丹念に描いた図像を消去し、もとの作品の痕跡をかろうじて残し複製した「消された作品」と、オリジナル作品の画像を展示する。
助成:吉野石膏美術振興財団
初期から現在も続くシリーズ「phantom pain」や「amnesia」「potalaka」では、眼帯で覆われた愛らしい目、包帯で巻かれる白く美しい首、ガラスのように剥がれ落ちる顔、あるいは赤々とした謎の物体をまるで臓器でもつかんでいるように手にする虚ろな美少女達をリアルに描写し、鑑賞者の意表を深く突くことによって「人は見かけに惑わされること」を警告し続けた。
本展では、「記録の消失」をテーマに数年前から取り組んできたシリーズ「lost」を発表。作者自らが丹念に描いた図像を消去し、もとの作品の痕跡をかろうじて残し複製した「消された作品」と、オリジナル作品の画像を展示する。
助成:吉野石膏美術振興財団


