EXHIBITIONS

千崎千恵夫「層、時のカケラ」

gallery21yo-j
2024.03.14 - 04.07

千崎千恵夫 時のカケラ (ベージュ) 2019

 gallery21yo-jで、千崎千恵夫による個展「層、時のカケラ」が開催されている。

 千崎千恵夫は1953年 広島県生まれ、現在は神奈川県に在住。81年に東京芸術大学大学院美術学部絵画科油絵専攻を修了し、86〜87年は日仏交流展によりフランス滞在した。87〜88年にはACCのグラントによりニューヨークのPS1に、98にはYadd.NYnに、そして89~1990年にはArtist in residence “Kunst station in St Peter”によりドイツに滞在。その他、オーストラリア、タイ、ドイツ、ロサンゼルスなどの交流展に参加滞在している。

 本展に際し千崎は以下のステートメントを発表している。

「私の今回の作品の表現は、何気なくほっておかれた木片に目を向け、それが持つ時間性と、それを見た私が感じる時間性を組みあわせたものとなっている。その時間性を色彩として組みあわせ、時間の背後にある風景を強調する。さらにその作品を、特定の画廊空間に設置することで、余白のある空間をつくる。それは、作品の内側に現わされる主張だけではなく、外側の空間も作品の一部であり、あることとないことを考えてもらうための方法でもある。一瞬で過ぎ去る時間、そのことを画廊の外にまで広げて、広大な空間に結びつけることである」。