EXHIBITIONS

古山結「 空っぽの時間」

2024.02.09 - 03.16
 CLEAR GALLERY TOKYOのViewing Roomにて、古山結の個展「空っぽの時間」が開催されている。

 古山は、日常のなかで見たり感じたことが制作への衝動となり、その衝動が画面にどのように顕れるのか、描くことで浮かび上がるイメージを探りながら、自作の支持体に日本画の画材を用いて作品を制作している。

 本展では、日々の生活のなかにある「空白」がテーマとなっている。過去から現在、未来へととめどなく流れていく時間に、不意に差し込まれたいつかの時間。回想するように絵を編成し直すため、2023年に制作した作品に少し手を加えて、新作とあわせて展示する。本展に際し、古山は以下のステートメントを発表している。

「何にも引き留められていない時間が、不意に訪れる。それまで聞こえなかった音が、大きくなる、眠るとき、予定のあいだ、空白の時、巡る。脳裏にずっとある気のする、引っ掛かった何かが外れそうな。ぼんやりとした明かりの中に、恐ろしいものを見つけるような」。