EXHIBITIONS

鏡と穴─彫刻と写真の界面 vol.6

柄澤健介

2017.12.16 - 2018.02.03

柄澤健介 深 [未]景 2017

柄澤健介 深 [未]景 2017

 光田ゆり(DIC川村記念美術館学芸員)をゲストキュレーターに迎えた展示シリーズの第6回では、彫刻家の柄澤健介を紹介する。

 柄澤は1987年愛知県生まれ。2011年金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業、13年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科彫刻専攻修了している。木を彫り進め、掘った穴をパラフィンワックスで満たす手法を取り入れた柄澤の作品。半透明で柔らかな素材によって彫り取った木の失われた形が可視化している。
 
 本展では、木材の内外、表皮(表面)を境に隔てられる関係性を解体し、彫刻の内側へと触覚を展開させた新たなスケールを備える彫刻作品を展示。