EXHIBITIONS
狩野岳朗「全と個」
NADiff Galleryで、狩野岳朗による個展「全と個」が開催されている。
狩野は1975年群馬県生まれ。自然を観察しフィールドスケッチを重ねていくなかで植物と人との境界を探るように抽象絵画を制作する。東京を拠点に名古屋や大阪、ドイツなどで展示を行う傍ら、イベントでのライブペインティングの機会も多く重ねている。また、ファッションブランドとのコラボや、数多くの書物の装画を担当するなど幅広い分野で活動している。
絵を描く原点は木を描くことから始まったという狩野は、6年程前から近所の公園や自宅のベランダ、地元の自然や旅の途中でフィールドスケッチを行っている。おもに樹木を対象として日常的に続けてきた「野外研究スケッチ」は、現在470枚にもおよぶ数となった。
ルーペで細部を覗き込んだり、時には俯瞰的にとらえたり心象を重ねたりするなかで、次第に自身と木のあいだにある境は何なのか、木も人も地続きの生命ではないだろうかと思考を巡らす。スケッチを行ういっぽうでキャンバスにも絵を起こしているが、その絵はより心象を帯び、思考のきっかけとなった超個体や構造主義の考え方を参考に、自身がなぜその行動をとるのか、表現のなかにある生物の意志とはなにかを探る。
本展では、描き続けてきた「野外研究スケッチ」を一面に集約させて展示するほか、キャンバスに起こした絵画作品も展開する。
狩野は1975年群馬県生まれ。自然を観察しフィールドスケッチを重ねていくなかで植物と人との境界を探るように抽象絵画を制作する。東京を拠点に名古屋や大阪、ドイツなどで展示を行う傍ら、イベントでのライブペインティングの機会も多く重ねている。また、ファッションブランドとのコラボや、数多くの書物の装画を担当するなど幅広い分野で活動している。
絵を描く原点は木を描くことから始まったという狩野は、6年程前から近所の公園や自宅のベランダ、地元の自然や旅の途中でフィールドスケッチを行っている。おもに樹木を対象として日常的に続けてきた「野外研究スケッチ」は、現在470枚にもおよぶ数となった。
ルーペで細部を覗き込んだり、時には俯瞰的にとらえたり心象を重ねたりするなかで、次第に自身と木のあいだにある境は何なのか、木も人も地続きの生命ではないだろうかと思考を巡らす。スケッチを行ういっぽうでキャンバスにも絵を起こしているが、その絵はより心象を帯び、思考のきっかけとなった超個体や構造主義の考え方を参考に、自身がなぜその行動をとるのか、表現のなかにある生物の意志とはなにかを探る。
本展では、描き続けてきた「野外研究スケッチ」を一面に集約させて展示するほか、キャンバスに起こした絵画作品も展開する。

