EXHIBITIONS

トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために

2018.01.21 - 05.06

ロバート・ラウシェンバーグ 至点 1968 国立国際美術館蔵 © Robert Rauschenberg Foundation 提供=NTT InterCommunication Center[ ICC]

ロバート・ラウシェンバーグ 至点 1968 国立国際美術館蔵 © Robert Rauschenberg Foundation 提供=NTT InterCommunication Center[ ICC]

アローラ&カルサディーラ Lifespan 2014 国立国際美術館蔵 © Allora & Calzadilla, Courtesy of Lisson Gallery

 国立国際美術館の40周年を記念し、同美術館最大規模の展覧会が2部構成で開かれる。

 第1部の「The Multilayered Sea:多層の海」では、美術館にゆかりの深い収蔵作品、それらにつながりを持つ現代作家の作品を展示。時間や歴史、記憶という多層化したレイヤーから社会の姿を浮かび上がらせる。第2部は「Catch the Moment:時をとらえる」と題して、これから積み重ねていく美術館の未来を探る。インスタレーション、映像など、伝統的な絵画や彫刻などとは異なる様式が広がりを見せる昨今。そうした状況下で、収蔵や展覧会の開催に際して美術館はどう対応すべきか。本展では、過去のパフォーマンス作品の記録などから、その可能性を探っていく。

 参加作家は、ピピロッティ・リスト、大竹伸朗、笹本晃、サムソン・ヤン、塩田千春、ジャネット・カーディフ& ジョージ・ビュレス・ミラー、高松次郎、藤井光、マリーナ・アブラモヴィッチ、ヤン・ヴォーら45組。大規模修復を経て再び展示されるロバート・ラウシェンバーグ《至点》も、見どころの一つだ。