岸田ますみ「窓からの眺め」

　Galerie LIBRAIRIE6/シス書店で岸田ますみ「窓からの眺め」が開催されている。

　岸田は1941年東京生まれ。アート スチューデンツ リーグ オブ ニューヨーク（Art Student League of New York）でイラストレーションを学び、のちに夫となる安西水丸と出会う。互いにアメリカンフォークアートにふれて影響を受け、岸田は画家としてガッシュやアクリル絵具の技術を磨く。アメリカから帰国後、95年頃から独自に油彩で制作をはじめ、個展やグループ展、書籍、雑誌、カタログなどの装画などを手がける。2020年に作品集『水平線から』をGalerie LIBRAIRIE6より刊行した。

　3年ぶりの新作展となる本展では、新作油絵約25点を紹介する。いつかどこかで眺めたような寂寥とした海の景色や、ポツリと佇む一軒の小屋や灯台など、岸田の描く世界は、懐かしく彷徨う風景を映し出すと言える。本展覧会は、Galerie LIBRAIRIE6/シス書店で企画された第111回目の展覧会となる。