EXHIBITIONS

ポコラート全国公募vol.7 受賞者展

8人のマイ・ウェイ

2018.01.07 - 02.04

加藤典子 生着る 2017

本田正 たくわん 2017

加藤典子 生着る 2017

 「ポコラート(POCORART)」は、障がいの有無に関わらず人々が出会い、相互に影響し合う場」、その「場」をつくり上げる行為を示す「Place of“Core+Relation ART”」を略したもの。アート作品やワークショップ企画の公募、福祉と美術を考えるトークイベントなどを全国に向けて発信し、表現・発表・評価環境の改善に取り組んでいる。

 とりわけ「ポコラート全国公募」は、ポコラートの中心的な活動のひとつとなっており、当初は障がいのある人のみを対象として始まったが、2回目より障がいのある人もない人も、ともに成長できるオープンな「出会いの場」をつくることを目指して、幅広く応募を呼びかけてきた。

 本展では、2017年秋に開催された「ポコラート全国公募展vol.7」で選出された受賞者8名の作品を紹介。「作品として見たこともない面白い素材」を探してみつけたレシートで、工作的にシャツに仕立てた加藤典子(オーディエンス賞受賞)、自らが抱える病の特徴である同じことを繰り返す行為を特技に変えて制作に取り組む本田正(藤浩志賞受賞)、言葉の遅れがありながら、幼い頃より新聞や辞書などの活字に興味を示し、漉いた和紙で名刺をつくる加治屋俊(千代田区長賞)らの作品が展示される。

 受賞作家たち各々が遭遇した人生の様々な出来事を、どのようなアイディアや素材で表現してきたのかをあわせて見つめたい。