EXHIBITIONS

A.R.ペンク

2017.12.01 - 2018.01.26

A.R.ペンク JÖRG IMMENDORFF(部分) 1982

A.R.ペンク JÖRG IMMENDORFF 1982

 ドイツ固有の歴史を背景に独創的な境地を切り開いてきた現代美術の作家、A.R.ペンクと、第二次大戦後抹殺されてしまった大ドイツ文化の復活を試みたイェルク・イメンドルフの二人を紹介する。

 ペンクは1939年東ドイツのドレスデン生まれ。ドイツ新表現主義美術の代表的なアーティスト、バゼリッツ、リヒター、ポルケ、イメンドルフらとともにドイツの美術をリードしてきた。

 記号や文字がちりばめられた「記号言語」で構成された作品は、原始的な洞窟絵画を想起させ、表現の自由が認められなかった東ドイツで、自身の考えを外部に伝える手段の一つとして用いた簡素化されたモチーフからは強烈なパワーやメッセージを感じさせる。

 いっぽう、イメンドルフは45年西ドイツのブレッケーデ出身。ドイツ文化の復興を防ごうとする社会体制に挑戦し、98年にドイツの功労賞を受賞している。
 
 本展では、77年に東ベルリンでの出会い以来、共同で芸術活動を行ってきた二人の作品を展示する。