清田泰寛

　京都を拠点とし、言葉を基に図像や描線を画面で膨らませ、絵画にまとめようと試みる清田泰寛。

　これまで、ブライス・マーデンやエリザベス・マーレイといった新表現主義以降の絵画表現に関心を持ちながら、作品の制作ではイメージの必然性を持たせるため、変形キャンバスや基底材が露出したような半立体を選んできた。2014年には、キャンバス布を材木で組み立体的なフォルムに張り込んだシリーズなどを発表している。

　3年ぶりの個展となる本展では、清田が最近絵画に対して抱く「旋律の積み重なり」という意識を念頭に置きながら描いた新作を中心に展示。そのほか、油彩、アクリル絵具、ペイントマーカー、木炭などを使用した平面作品も展開する。