EXHIBITIONS

MAMスクリーン007

山本 篤

2017.11.18 - 2018.04.01

山本 篤 過去と未来は、現在の中に 2016

山本 篤 過去と未来は、現在の中に 2016

 ドキュメンタリーから、フィクションや実験的なコントのような作品まで、これまで174本にのぼる映像作品を制作してきた山本篤。ニュータウンなど、都市郊外の匿名的なロケーションを舞台とし、暇を持て余した若者や非正規労働者などを自ら演じる作品が多く、それらは東京近郊の一般家庭で育った山本の出自にも関係している。最新作《過去と未来は、現在の中に》(2016年)は、妻の妊娠中に山本自身が昔の恋人を訪ねることで、「過去、現在、未来」と向き合うという極私的なドキュメンタリー作品となっており、彼の作品に共通して描かれているのは、目の前の現実と向き合おうとする山本の真摯な姿だ。

 本展では、初期の短編作品と近年の長編作品を合わせた上映プログラムを組み、山本の映像の多彩な魅力に迫る。