EXHIBITIONS

佐伯俊男

雲然

2018.01.20 - 02.24

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

佐伯俊男 © Toshio Saeki Courtesy of NANZUKA

 日本のアンダーグラウンドシーンのイラストレーションという文脈だけに留まらず、現代の春画、妖怪画とも呼べる作品を手がける佐伯俊男。これまでのオリジナル作品を一挙に公開する自身過去最大規模の個展を開催する。

 佐伯は1945年宮崎県出身。幼少期を大阪で過ごし後、69年に上京する。エロス、ユーモア、ホラーを織り交ぜた独特の作品が、寺山修司、澁澤龍彦らの賞賛を呼び、70年に雑誌『平凡パンチ』にてデビュー。同年に処女作品集『佐伯俊男画集』(アグレマン社)を発表し、原画展をパリで開催するも展覧会終了後に全作品が盗難に遭う。72年には、ジョンレノンとオノヨーコのアルバム『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』にイラストレーションが起用され、国際的に話題となった。

 近年はイギリス、フランス、イスラエル、アメリカ、カナダ、香港、台湾など世界各国で展覧会が開催され、同時に『Rêve écarlate』(éditions Cornélius) 、 『夢覘―佐伯俊男画集』( 国書刊行会)、『佐伯俊男70』(青林工藝舎) と、作品集の出版も相次ぐなど評価が高まっている。

 本展では、70年代から80年にかけて佐伯が描いたオリジナル作品を中心に、新作も展示予定。彩色を加えた巨大な壁画にも挑戦する。