EXHIBITIONS

藤原彩人展 −像化 構造を施す捻り物−

2023.04.30 - 06.18

像化台化ー軸と周囲ー06,07,08,09 2021-22年 施釉陶
(千葉市美術館鞘堂ホールでの展示風景)

図・像化ー雨の行方ー 2019 施釉陶、亜鉛メッキ板

 宇都宮美術館で、第15回宇都宮エスペール賞を受賞した藤原彩人の作品を紹介する展覧会「藤原彩人展 −像化 構造を施す捻り物−」が開催される。

 2001年度に創設された宇都宮エスペール賞は、宇都宮市に在住、または活動拠点を置いているなど、宇都宮市にゆかりのある芸術家のうち、芸術の想像活動が顕著で今後の活躍が期待できる1名に贈られる。今年はギャラリー関係部門(美術、文芸、茶華道、その他)の分野で公募を行い、藤原彩人が受賞した。

 藤原彩人は1975年京都府生まれ、栃木県育ち。2003年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了後、2007年から文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてロンドンに滞在。循環や流動をテーマに、人間と自然、物質と空間、光と影、軸と周囲といった様々なつながりや関係性を現代の事象と照らし合わせ、陶素材を用いた彫刻作品を制作してきた。

 本展では、近年の代表作である「像化/台化ー軸と周囲ー」シリーズをはじめ、日々イメージの表出を目的に制作したドローイングや手びねりで制作した多数の像、さらに本展のための新作もあわせて展覧されるという。