EXHIBITIONS
山端祥玉が写した1939年万博の旅
写真制作会社を率いていた山端祥玉は、出品写真を記録する監督として、1939年に米国のサンフランシスコとニューヨークで開催された万国博覧会へ赴き、開会式やコダック館、フォード館、ゼネラルモータース館など多数のパビリオンの展示模様を記録した。その後ドイツ、イタリア、フランス、スイスなどヨーロッパをめぐり、ヒトラーの観兵式やチューリッヒでの博覧会を撮影して帰国した。 山端の旅行の目的には、監督のほかに内閣情報部から依嘱された各国の写真宣伝事情調査もあり、欧米で撮影された写真は戦中における「産業美術報国」「写真報国」に役立てるための記録でもあった。
本展では、山端の写真約80点を展示し、図録には、帰国後に上野精養軒で開催した「欧米視察報告会」の速記録も掲載する。
本展では、山端の写真約80点を展示し、図録には、帰国後に上野精養軒で開催した「欧米視察報告会」の速記録も掲載する。