冬乃太陽

　大阪府の繁華街で育ち、京都府で建築を学んだのち、独学で絵を描き仮想空間をモチーフとした作品の発表を続ける冬乃太陽。冬乃は、まず立体模型を作り、そこから部分的に切り取とる、クローズアップする、接着・分解するなどを施して構成された模型を、アクリル絵具で平面へ描写し発展させていく。

　本展では、Gallery Ami-Kanokoの建物でもある町屋の1階と2階部分を全使用し、1階では球体模型から金属片や紙くず、人工的な光の線を抽出する「HALO」シリーズより、新作12点をインスタレーション形式で発表。2階では、冬乃太陽の思考のプロセスに近づく事を可能にするスタディモデル（立体模型）、およびスタディドローイング（立体から平面への思考）を展開する。