EXHIBITIONS
嶋田美子 展「おまえが決めるな!」
オオタファインアーツで、嶋田美子の実に21年ぶりとなる新作個展「おまえが決めるな!」が開催される。
嶋田美子は、1980年代後半から女性と戦争をテーマに制作し、長らく日本のフェミニズムアートの急先鋒を担ってきたアーティスト。近年では、松澤宥や美学校など1960年代の日本における前衛芸術の研究者としても知られている。
今回の展示では、1972年に設立された「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合(中ピ連)」に着目。♀印のついたピンク色のヘルメットを用いた同活動は、今日まで評価されることが少なかったが、嶋田は性と生殖に関する女性の「自己決定権」を明確にした意義があると主張する。
会場では、半世紀も前にそのことにはっきりと異を唱えた中ピ連のスピリットを復活させることを試み、その決意表明を具現化した写真作品、ペインティング、映像作品が展示される。
未だに多くのジェンダー不平等が残存する現代日本において、嶋田は表現を通して宣言する。権利は誰かに与えてもらうものではない、ましてや自分のことを決める権利を誰かが「与えてやろう」とするならば、「わたしのことをおまえが決めるな!」と。
嶋田美子は、1980年代後半から女性と戦争をテーマに制作し、長らく日本のフェミニズムアートの急先鋒を担ってきたアーティスト。近年では、松澤宥や美学校など1960年代の日本における前衛芸術の研究者としても知られている。
今回の展示では、1972年に設立された「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合(中ピ連)」に着目。♀印のついたピンク色のヘルメットを用いた同活動は、今日まで評価されることが少なかったが、嶋田は性と生殖に関する女性の「自己決定権」を明確にした意義があると主張する。
会場では、半世紀も前にそのことにはっきりと異を唱えた中ピ連のスピリットを復活させることを試み、その決意表明を具現化した写真作品、ペインティング、映像作品が展示される。
未だに多くのジェンダー不平等が残存する現代日本において、嶋田は表現を通して宣言する。権利は誰かに与えてもらうものではない、ましてや自分のことを決める権利を誰かが「与えてやろう」とするならば、「わたしのことをおまえが決めるな!」と。