EXHIBITIONS

橋本晶子 個展「影を誘う」

橋本晶子 影を誘う 2022

 青森公立大学国際芸術センター青森の2022年度アーティスト・イン・レジデンスプログラム「Making Things」に参加中のアーティスト、橋本晶子による個展「影を誘う」が開催されている。

 橋本は1988年生まれ。2015年に武蔵野美術大学院造形研究科修士課程日本画コースを修了。これまで、細密な鉛筆画を中心に構成したインスタレーションを発表してきた。描いた風景はもとより、展示空間の窓からの光と影までも取り込んで、その場で変化していくその様子ごと作品として見せる自身の仕事を「風景をつくる」と表現している。

 橋本は自身の鉛筆画の静謐さに対して、ホワイトキューブでは緊張感を加え、小部屋を使用する場合は親密さを持たせるなど、絵画とふれ合う距離の振れ幅をその空間に合わせて変えながら展示空間を構成してきた。今回の個展では、完全なホワイトキューブでも生活空間でもない、国際芸術センター青森のギャラリーでしかつくれない風景が立ち現れる。