EXHIBITIONS

前田耕平 個展「点る山、麓の座」

前田耕平 点る山、麓の座 2022

 青森公立大学国際芸術センター青森の2022年度アーティスト・イン・レジデンスプログラム「Making Things」に参加中のアーティスト、前田耕平による個展「点る山、麓の座」が開催されている。

 前田は1991年和歌山県生まれ。2017年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻構想設計を修了し、現在は大阪府を拠点に活動。自らの身体的な体験を軸として、自然と人にまつわる物事の関係や距離について観測し、映像やパフォーマンスなどのアプローチによって、その曖昧な領域に接触しようと試みている。

 青森での滞在で前田は、八甲田の麓(ふもと)を中心にフィールドワークを行い、冬へと向かう土地を様々な側面から見つめた。今回の展示において、この地に所在する生命の灯(雪の下で冬眠する動物や、古代から人類が行ってきた火起こしなど)を浮かび上がらせ、それらを巨大な山の神様の足ツボとしてマッピングしようとする。