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EXHIBITIONS

ハイドルン・ホルツファイント「こんな今だから。」

2022.12.03 - 12.30

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

ハイドルン・ホルツファイント the time is now. 2019 © Heidrun Holzfeind

 アサクサは、ハイドルン・ホルツファイントによる日本初個展「こんな今だから。 / the time is now.」を開催する。

 ホルツファイントは1972年生まれ。オーストリア出身の映像作家。ユートピア思想から生まれた、合理性と機能性を重視した20世紀のモダニズム建築が、現在そして歴史的に社会のなかでどのように機能し、人々の日常、そしてアイデンティティに何をもたらしてきたのかを、丹念なリサーチに基づいて映像や写真、インスタレーション作品として発表してきた。

 本展では、ホルツファイントが、日本で制作した2つの映像を軸としたインスタレーション作品《the time is now.》(2019)を展示する。

 メインスクリーンに流れる映像では、ル・コルビュジエに師事し、日本のモダニズム建築の先鋒となった吉阪隆正の設計による「大学セミナーハウス」(八王子・多摩丘陵)を舞台に、シャーマニック・インプロ・デュオ「いろ」による神楽舞と即興演奏が繰り広げられる。音楽、アート、そして日々の営みにおける個性の衝突や融合を通して、家父長制ではなく、アニミズムに潜在する男女の関係性を探求する2人の姿が描かれている。

 いっぽうモニターの映像からは、チェルノブイリ原発事故以降、電気を使わない音楽「エネジー・フリー・ミュージック」を実践。辺野古埋め立て反対、反戦、投票活動を促すポスターを自作し、ときに街頭に立つ活動家、そして生活者としての2人の姿が浮かび上がる。その日々の営みは、社会や世界を変えるためのものではなく、誰かによって支配されないためのある種の不服従行為であり、小さな抵抗の実践だという。

 本展に際して、12月18日にはホルツファイントと哲学者・森元斎によるトーク、「いろ」の織茂敏夫と尺八奏者の織茂サブよるエナジー・フリー・ライブも予定している。