視感の雄弁

　アート・プラットフォーム・アジア（APA）による企画展「視感の雄弁」が、東京画廊+BTAPに巡回する。

　本展は、視感による統合と知覚の豊さを探求する9人のアーティストによる国際グループ展。2022年9月に韓国ソウルのGallery Woongで開催され、オープニングでは演劇『The Collector』が上演された。

　参加アーティストは、ハザム・タハ・フセイン、金洪疇、金根泰、金澤相、李鎮雨、李珍映、リ・ヨンリム、リン・スターン、石井友人の9人。社会的メッセージやコンセプチュアルなレトリックを排除し、個人の反応に開かれた視感の雄弁さを体現する作品を取り上げることで、鑑賞者の生活とのシンプルなつながりを探し出す。

　今回の巡回に際して、キュレーターを手がけたケイト・リム（APA代表）は以下のコメントを出している。

「『視感の雄弁』展が東京画廊＋BTAPに巡回することを大変嬉しく思います。本展の興味深い作品群が、日本の鑑賞者とまた新たな対話がなされ、人々の視覚による認知と解釈に共鳴することを願っています。会期中、演劇『The Collector』の録画映像を英語字幕でご覧いただけます。アート・プラットフォーム・アジア（APA）は、ある一つのアート作品の中心的な価値は視感的なもの（visual）にあるという共通の信念とするアーティスト、評論家、美術愛好家のグループの支援を受けています。APAはこの設立趣旨に基づき、作品が持つ視感的な力を語る創造的な手法を構築することを目標としています（ケイト・リム）」。