EXHIBITIONS
額賀苑子「鏡の膜」
額賀苑子の個展「鏡の膜」が、銀座のART FOR THOUGHT(アート フォー ソート)で開催されている。
額賀1989年神奈川県生まれ。2013年に東京藝術大学美術学部彫刻科を、15年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程卒業。主な受賞歴に「アートアワードトーキョー丸の内」建畠晢賞(2015)、「TAGBOAD AWARD」小山登美夫賞(2020)などがある。
陶やテラコッタを主な素材として用い、実体と表層、意識と無意識など相対する2つの価値観に着目する額賀。人間が誰しも抱える矛盾やズレを普遍的な人体というモチーフに落とし込み、作品を制作している。
本展では、作品に登場する眼鏡や鏡のなかに写りこむ像を表現することで、作品に背景を内包させることを試みる。作家は以下のコメントを出している。
「陶やテラコッタを主な素材として用い、実体と表層、意識と無意識、ペルソナとアニマなど相対する2つの価値観を行き来するような造形を目指し制作しています。人として生きていく上で抱えざるを得ない矛盾やズレへと向かう表現を人体という古典的、かつ普遍的なモチーフを用いて探求しています。空間や質量の中に歪みやズレを取り込みながら制作することで彫刻という実存感が強いメディアに曖昧さや割り切れなさを含ませようとしています。鑑賞者が正面を探し、不安定に立ち上がる立体の周りを歩き回ることで、『存在する』ことと『見る』という行為の間に横たわる断絶について思索を巡らせるような表現を試みています」。
額賀1989年神奈川県生まれ。2013年に東京藝術大学美術学部彫刻科を、15年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程卒業。主な受賞歴に「アートアワードトーキョー丸の内」建畠晢賞(2015)、「TAGBOAD AWARD」小山登美夫賞(2020)などがある。
陶やテラコッタを主な素材として用い、実体と表層、意識と無意識など相対する2つの価値観に着目する額賀。人間が誰しも抱える矛盾やズレを普遍的な人体というモチーフに落とし込み、作品を制作している。
本展では、作品に登場する眼鏡や鏡のなかに写りこむ像を表現することで、作品に背景を内包させることを試みる。作家は以下のコメントを出している。
「陶やテラコッタを主な素材として用い、実体と表層、意識と無意識、ペルソナとアニマなど相対する2つの価値観を行き来するような造形を目指し制作しています。人として生きていく上で抱えざるを得ない矛盾やズレへと向かう表現を人体という古典的、かつ普遍的なモチーフを用いて探求しています。空間や質量の中に歪みやズレを取り込みながら制作することで彫刻という実存感が強いメディアに曖昧さや割り切れなさを含ませようとしています。鑑賞者が正面を探し、不安定に立ち上がる立体の周りを歩き回ることで、『存在する』ことと『見る』という行為の間に横たわる断絶について思索を巡らせるような表現を試みています」。