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EXHIBITIONS

ARTIST FOCUS #03

角田和夫 土佐深夜日記—うつせみ

2022.10.29 - 2023.01.09

角田和夫 「土佐深夜日記」より 1984-90

角田和夫 「満月の夜」より 1984-86頃

角田和夫 「土佐深夜日記」より 1984-90

角田和夫 「土佐深夜日記」より 1984-90

角田和夫 「続土佐深夜日記」より 2020-22

 ジャンルや年齢を問わず、高知県立美術館の学芸員が推薦した高知ゆかりの作家を紹介する展覧会シリーズ「ARTIST FOCUS」。第3回は、高知県南国市在住の写真家・角田和夫(すみだ・かずお)の個展「土佐深夜日記—うつせみ」を開催する。

 角田は1952年高知市生まれ。1999年、文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在。以降、撮影のため度々渡米する。2002年、第11回林忠彦賞受賞。作品は「パリフォト」「AIPAD」など国際的アートフェアへ出品されるほか、シカゴ美術館、デンバー美術館に収蔵されている。主な写真集に、2002年『ニューヨーク地下鉄ストーリー』『シベリアへの旅路―わが父への想い』、2014年『土佐深夜日記』などがある。

 幼少より対人関係に悩み、閉じこもりがちで失意に暮れる思春期を過ごした角田。20歳頃に兄からカメラを譲り受けたことで、外界と関わり合う方法としての写真と出会った。以降、カメラに導かれるようにして、自らの表現と活動のフィールドを押し広げている。

 本展では、角田が一貫して拠点とする高知の街を、肉眼では見えない光もとらえることができる赤外線フィルムによって写した3つのシリーズに焦点を当てる。

 暗夜の公園や雑木林を心象風景として切り取った最初期作「満月の夜」、叔父の勤めるゲイバーを中心に1980年代の歓楽街を写した「土佐深夜日記」、そして三十余年を経てパンデミック禍の高知に再びカメラを向けた最新作「続土佐深夜日記」によって展示を構成し、独自の抒情性を湛えた角田の作品世界を紹介する。