EXHIBITIONS

菊間雄一郎 個展「夏の痕跡」

艸居アネックス
2022.10.06 - 11.02

菊間雄⼀郎 夏の痕跡 no.8 2022 キャラコに墨 H130×W162cm

 京都の⾋居アネックスでは、菊間雄⼀郎による個展「夏の痕跡」を開催。作家にとって⾋居では初めての個展となる。

 菊間は1982年千葉県⽣まれ。2007年イギリス・ケントのUCA芸術⼤学 BTECアート&デザイン科を、10年にロンドンのウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート ファインアート専攻を絵画コースを卒業した。16年にセントラル・セント・マーチンズ美術学修⼠課程を取得し、現在もロンドンを拠点としている。

 菊間は大学在学中に、東京藝術⼤学とロンドン芸術⼤学の共同企画であるグループ展「複雑なトポグラフィー」へ⽇英の現代美術家として18組に選抜され、これまでイスタンブールやロンドンでの国際的なギャラリーにて個展を開催するなど活動の幅を広げている。

 ⽇常⽣活で偶発的に起こる事柄を作品として表現する菊間。例えば、濡れた布にヘアドライヤーの熱⾵がかたちづくる乾燥痕、使い切るまで何度もプッシュされ続ける保湿剤スプレーの霧の形状、⼤学のデザイン課題の制作途中で⼤量発⽣する板の切れ端の形状などに作家の関心がある。

 本展では、南ロンドンのモーデン町にて見つけた植物のかたちに注⽬し、そこに宿るリズムをテーマに制作された作品など、全10点を展⽰する。