“On being an angel” by ISHIBASHI Motoko and TSUCHIYA Urara

　Ritsuki Fujisaki Galleryで、⽯橋征⼦と⼟屋麗による2人展「On being an angel」が開催されている。

　本展では、イギリスを拠点とする両作家が、2022年に滋賀県⽴陶芸の森でのアーティスト・イン・レジデンスにて滞在制作した陶芸作品と、これまで共作を⾏っている写真の新シリーズを発表する。

　展覧会タイトル「On being an angel」は、ニューヨークの写真家、フランチェスカ・ウッドマン（1958〜1981）が1977年に展⽰を⾏った作品のキャプションから取られている。ウッドマンは、ジェンダーやセクシュアリティ、アイデンティティの構築などのテーマに対する、曖昧さや亡霊のような効果を表現した写真作品で知られている。

　本展で⽯橋と⼟屋の2人は、ウッドマンの⼀連の作品を引⽤。ジェンダーやクィアネスといった領域をはじめとした、社会規範の揺らぎが増⼤するなかで、現代における社会への態度を⾊濃く⽰す。展⽰のなかでは、妖怪や怪談、⾃然、お⾯、蚊帳といった⽇本的なモチーフが、撹乱的かつ挑発的な⽅法により、暴⼒性とユーモアをまとって提⽰される。