EXHIBITIONS

菅野有紀子「撫でる、抱き寄せる、リードを持つ」

2022.09.08 - 10.05

菅野有紀⼦ Positive-loop-#1 2022 ガラス、⾦属 H110×W88×D74cm、H43.3×W34.×D29.1in.

 京都のギャラリー⾋居では、菅野有紀子の個展「撫でる、抱き寄せる、リードを持つ」が開催される。

 菅野は1983年兵庫県⽣まれ。2012年に能登島ガラス⼯房吹きガラス⼀年講座で学ぶ。Glass Studio TooS(2012〜2015)、三⽥市ガラス⼯芸館(2015〜2017)にて勤務し、2020年に⾦沢卯⾠⼭⼯芸⼯房を修了。現在、兵庫県にて制作を行う。受賞歴に「第4回⾦沢・世界⼯芸トリエンナーレ」(2019)⼤賞などがある。

 極細の透明なガラスの線を⽤いて物語性のある作品を詩的に表現し、国際的に評価される菅野。⾋居での初個展となる今回は、作品12点を展⽰する。

 菅野の作品は、バーナーワーク、キルンワークや接着といった多様な技法を⽤いて、ガラス、銅⾦網や⽯膏粘⼟などの素材から適切に選択し、組み合わせて制作されている。服は服らしく、髪は髪らしく⾒えるよう、その数多くある技法と素材を慎重に選択し、ガラス作品とは思えないほど作品の部分ごとに幾多もの表情をつくり上げる。

 ⾃分⾃⾝の経験やそこから⽣まれる感情を制作の出発点として⼈や⽣き物をモチーフに制作している菅野は、⾃然のなかには様々な特性を持った植物や⽣き物が集まりひとつの世界を構築しており、⼈間もその⼀部であるということ、そして、つねに変化し流動的であることから多くのヒントを得て、⽇常におけるプライベートな感情を詩的に伝えている。

 本展の出品作では、ペットと⼈間の関係に焦点を当てている。「触れる」ことを通して瞬時に伝わる感覚や感情、反転するペットと⼈間の関係など、視覚的には認知できないが、確かな実感を得られるものを具現化し、ペットと触れ合うことで起こる⼼⾝の変化を表現している。