EXHIBITIONS

中原正夫 展

Remembered Landscapes[記憶にある風景]

ビーク585ギャラリー
2022.09.03 - 10.11

中原正夫 蝉の木の前で 2022

 大阪市に新たなギャラリー、ビーク585ギャラリーが開廊。オープニング記念展として 、中原正夫の個展「記憶にある風景(Remembered Landscapes)」を開催している。

 中原は1956年埼玉県本庄市生まれ。日本で油絵を学んだのち、ドイツの美術大学に留学。そのまま帰国せず、40年以上ドイツに暮らしている。通訳や翻訳の仕事を生業とし、⾧い空白期間を経て再び描き始めた中原の絵は、以前と比べても自由で素朴なものだ。その作品はInstagramを介して徐々にファンを増やし、ドイツで展覧会なども行うようになった。

 中原にとっての大きな契機は20代の頃、ドイツで奈良美智と知り合ったことだった。デュッセルドルフのクンストハレで開催されたグループ展や、東京のYutaka Kikutake Galleryでのグループ展に招かれたことで、中原の魅力的な作品がさらに知られるようになり、その後はイタリアやオランダのギャラリーでの個展も実現した。そしてヨーロッパを中心にいま注目度が高まっている。

 本展は、長らくドイツを拠点としてきた中原にとって、日本では初となる個展。無垢で明るくも、陰りのある、 独特の作品世界を紹介する。

※当初の会期(9月3日~9月27日)から10月11日まで延長して開催。