EXHIBITIONS
小原古邨
海をこえた花鳥の世界 ―原安三郎コレクションを中心に
明治後期から昭和初期にかけて活躍した絵師・小原古邨(おはら・こそん、1877~1945)。その展覧会「小原古邨 海をこえた花鳥の世界 ―原安三郎コレクションを中心に」が佐野美術館で開催される。
古邨は石川県金沢に生まれ、花鳥画の名手・鈴木華邨(すずき・かそん)に学び、のちに木版画を手がけた。日本の美意識を描き表わした古邨の花鳥版画は欧米で人気を博し、美術館や個人コレクターに収集され、現在まで高い評価を受けている。しかし日本では長年知られざる絵師となっていた。
日本においてその存在が知られるきっかけとなったのが、近年初公開された原安三郎(はら・やすさぶろう)コレクションの250余点の小原古邨版画だ。原安三郎(1884~1982)は、日本化薬株式会社社長・会長を長年務めた実業家で、優れた浮世絵収集家でもある。原が佐野美術館2代目理事長を務めた縁から、同館での本展開催が実現した。
本展では原安三郎コレクションを中心に、小原家所蔵の名品、師・鈴木華郁の絵画など約100点を展観する。
精徹な自然描写が魅力の花鳥版画をはじめ、日本画家として出発した古邨の、貴重な肉筆画である20代前半頃に描かれた《木菟》と66歳の作《双鯉》も見どころのひとつとなる。
古邨は石川県金沢に生まれ、花鳥画の名手・鈴木華邨(すずき・かそん)に学び、のちに木版画を手がけた。日本の美意識を描き表わした古邨の花鳥版画は欧米で人気を博し、美術館や個人コレクターに収集され、現在まで高い評価を受けている。しかし日本では長年知られざる絵師となっていた。
日本においてその存在が知られるきっかけとなったのが、近年初公開された原安三郎(はら・やすさぶろう)コレクションの250余点の小原古邨版画だ。原安三郎(1884~1982)は、日本化薬株式会社社長・会長を長年務めた実業家で、優れた浮世絵収集家でもある。原が佐野美術館2代目理事長を務めた縁から、同館での本展開催が実現した。
本展では原安三郎コレクションを中心に、小原家所蔵の名品、師・鈴木華郁の絵画など約100点を展観する。
精徹な自然描写が魅力の花鳥版画をはじめ、日本画家として出発した古邨の、貴重な肉筆画である20代前半頃に描かれた《木菟》と66歳の作《双鯉》も見どころのひとつとなる。