EXHIBITIONS

TOKAS Project Vol.5「ひもとく」

キービジュアル

チェン・イーシュアン Soft Quarantine 2020

チェン・ユウェン(セラ) The Naturalness II 2018

ルー・チーユン Stage 01 2014

橋本仁 Memory Code 2019

シュウ・ウハン The Vivid Memories in the Vanished Villa 2021

「TOKAS Project Vol. 5『ひもとく』」がトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷で開催される。TOKASと台北国際芸術村(TAV)の交流15周年の節目に、日台アーティストによる展覧会を行う。

 TOKASでは、2001年の開館以来、海外のアーティスト、キュレーター、アートセンターや文化機関などと協働して展覧会や関連プログラムを実施。「TOKAS Project」は、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じて、アートや社会など様々なテーマについて思考するプロジェクトとして2018年にスタートした。

 TOKASとTAVは、2007年より、双方向にクリエーターを招聘・派遣するレジデンス事業を始め、今年でその取り組みは15年目を迎える。今年度までに計29名のアーティストがプログラムに参加し、日本と台湾でそれぞれの作家が制作・活動。「ひもとく」をキーワードとする本展では、TOKASに滞在した3名と、TAVに滞在中に出会い、ともに制作を行った2名のアーティストの計5名による作品を紹介する。

 参加アーティストは、都市環境にあるモノと公的な力のあいだにある関係性に着目し、写真、映像、パフォーマンス作品を制作しているチェン・イーシュアン(陳以軒)、人がつくり出した自然空間に興味を持ち、TOKASレジデンシーの滞在を経て、本展で日本庭園や街路における人と自然、また都市との関わり合いから着想を得た作品を発表するチェン・ユウェン(セラ)(陳郁文)、木材や鉄などの素材を使い「時間と蓄積」「存在と記憶」をテーマに制作を行う橋本仁、2012年のレジデンス滞在をきっかけに東京に移り住み、近年は、建築で使われる、堅牢なイメージがあるセメントを素材に用いているルー・チーユン(盧之筠)、そして建築デザインやドローイングなどからなるインスタレーションやパフォーマンスによって、建築や都市における物語の再解釈しようとするシュウ・ウハン(周武翰)の5名。