EXHIBITIONS
メディウムとディメンション:Liminal
美術評論家・中尾拓哉によるキュレーション展「メディウムとディメンション:Liminal」が開催される。築50年の木造アパート「柿の木荘」の改修と、その「前/後」にまつわる展覧会。
会場となる「柿の木荘」は、1966年に建てられた木造アパート。かつて賃貸アパートとして、そして2016年からは主にアーティスト・イン・レジデンスの滞在施設として使用されてきた。しかし、パンデミックの影響により存続できない状態となり、新たな用途のために改修が行われることとなった。
本展では、戦後の神楽坂に建設された木造アパートの改修に伴い、アーティストたちが様々なかたちで時間と空間にアプローチする。参加作家は、磯谷博史、長田奈緒、鎌田友介、佐々木耕太、鈴木のぞみ、髙田安規子・政子、玉山拓郎、津田道子、平川紀道、平田尚也、古橋まどか、山根一晃。
展覧会のキュレーションを手がける中尾は、主に近現代芸術に関する評論を執筆。とくに、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017)、編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020)、監訳書にマシュー・アフロン『デュシャン 人と作品』(フィラデルフィア美術館、2018)などがある。
「『Apartment』もまた『apart』、すなわち『(時間・空間的に)離れて』という意と無関係ではありません。複数人の住まいとして同じ/別々の日常を繰り返してきた建物に存在した時間と空間を行き来しながら、その内部と外部へ複層的に時間と空間を結んでいく/解いていくこと。本展は、私たちのすぐそばにある『消えていくもの』と『現れてくるもの』、そして『変わるもの』と『変わらないもの』の間にある『Liminal(境界的)』な状態から現在をとらえ直し、新たな次元、あるいはそれぞれの時間と空間の中に足を踏み入れていく試みです(本展ステイトメントより)」。
会場となる「柿の木荘」は、1966年に建てられた木造アパート。かつて賃貸アパートとして、そして2016年からは主にアーティスト・イン・レジデンスの滞在施設として使用されてきた。しかし、パンデミックの影響により存続できない状態となり、新たな用途のために改修が行われることとなった。
本展では、戦後の神楽坂に建設された木造アパートの改修に伴い、アーティストたちが様々なかたちで時間と空間にアプローチする。参加作家は、磯谷博史、長田奈緒、鎌田友介、佐々木耕太、鈴木のぞみ、髙田安規子・政子、玉山拓郎、津田道子、平川紀道、平田尚也、古橋まどか、山根一晃。
展覧会のキュレーションを手がける中尾は、主に近現代芸術に関する評論を執筆。とくに、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017)、編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020)、監訳書にマシュー・アフロン『デュシャン 人と作品』(フィラデルフィア美術館、2018)などがある。
「『Apartment』もまた『apart』、すなわち『(時間・空間的に)離れて』という意と無関係ではありません。複数人の住まいとして同じ/別々の日常を繰り返してきた建物に存在した時間と空間を行き来しながら、その内部と外部へ複層的に時間と空間を結んでいく/解いていくこと。本展は、私たちのすぐそばにある『消えていくもの』と『現れてくるもの』、そして『変わるもの』と『変わらないもの』の間にある『Liminal(境界的)』な状態から現在をとらえ直し、新たな次元、あるいはそれぞれの時間と空間の中に足を踏み入れていく試みです(本展ステイトメントより)」。