EXHIBITIONS

熊本県立美術館所蔵 今西コレクションより

肉筆浮世絵にみる四季の愉しみ─お茶道具を添えて─

福井県立若狭歴史博物館
2022.07.30 - 08.28

河鍋暁斎 牛若丸図

黒楽茶碗 銘 難波江

展示風景より

 福井県立若狭歴史博物館では、熊本県立美術館が所蔵する今西コレクションによる展覧会「肉筆浮世絵にみる四季の愉しみ─お茶道具を添えて─」が開催されている。

 今西コレクションは、NHK熊本中央放送局(現・NHK熊本放送局)に勤めていた今西菊松(1913〜1987)によって収集された個人コレクション。肉筆浮世絵、茶道具、現代工芸と、一介のサラリーマンが集めたとは思えないほど多岐にわたって名品を多く収蔵し、 とくに肉筆浮世絵で知られている。

 この一大コレクションは、今西の没後は遺族により熊本県へと寄贈され、現在は熊本県立美術館に収蔵されている。

 本展では「日本の四季」を切り口として、今西コレクションより、葛飾北斎《鍾馗図》や河鍋暁斎《牛若丸図》などの肉筆浮世絵を中心に紹介。また室町時代の瀬戸焼鶴首茶入といった茶道具や、愛らしい人形も含め、作品に見られる「情緒」を楽しみながら、コレクター・今西菊松の美意識の一端にふれる。