EXHIBITIONS

倉敷安耶 個展「浅はかなリ、リアルの中でしぜんにかえる。」

2022.07.22 - 08.27

倉敷安耶 Grave #60 2022

 倉敷安耶は、一貫して「自身の肉体という物質の壁、交わることのない他者との距離」をテーマに、表現活動を続けるアーティスト。その個展「浅はかなリ、リアルの中でしぜんにかえる。」が和田画廊で開催されている。

 倉敷は​1993年兵庫県生まれ。2020年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。現在は東京を拠点に活動している。作中では主に転写技法を用いた平面作品を中心にパフォーマンス、インスタレーションなど複数のメディアを取り扱い、他者との密接なコミュニケーションや共存の模索、あるいは融合などを試みている。

 本展では、倉敷が自身の目を通して撮影した写真を用いる「Grave」シリーズより、新作を中心に展示。本シリーズでは、作家自身で撮影した写真をデジタル上で複数枚合成し、支持体へ転写して表現されている。作品はただそこに存在するだけではなく、パーソナルでありながら物語を語りかけてくるような、詩的要素を多く含むように感じられる。