EXHIBITIONS
( . . . )³ cubed of conjunction
waxogawa、hazuki ohta、山田響己による展覧会「( . . . )³ cubed of conjunction 」が新宿眼科画廊で開催される。7月22日から7月27日の6日間。
本展を、新型コロナウイルスという緩やかな災害からの復興をモチーフに、サウンドインスタレーション、平面芸術、彫刻、空間インスタレーションなどを組み合わせて展示するもの。キュレーションを手がけるのは、waxogawa(キュレーター)、hazuki ohta(サウンドアーテイスト)、山田響己(アーティスト)の3人によって構成されたアーティストグループ「whh! 」だ。
hazuki ohta(太田遥月)は1999年岡山県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部に在籍。土地や自然環境に漂う音や空気を取り込み、自然の作用によって形成される物質の記憶や軌跡、循環を生み出す。パフォーマーである山田響己とともに、渋谷スクランブル交差点の監視カメラを通じてパフォーマンスを行う作品《eye(s)》などを制作・上演している。
waxogawa(小川楽生)は2001年石川県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部に在籍。先天性両耳重度難聴という背景から、言語に対する執着心を探り出し、広く人文学的視座からキュレーションを行っている。茨城県ひたちなか市那珂湊地区芸術祭「みなとメディアミュージアム」にて代表を務め、2022年からはNEORT++(日本橋馬喰町)にキュレーターとして所属している。
山田響己は2000年熊本県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に在籍。物質との関係のなかで融解する自らの身体感覚を手がかりに活動。パフォーマンスやインスタレーションの制作を介して、個々の記憶やイメージを詩的に接続する時空間それ自体の上演/展示を試みている。
「( . . . )³ 」と題された展覧会は、新型コロナウイルスという緩やかな災害からの復興をモチーフに、第二次世界対戦終戦後、1950年代のアートから、社会参加型アートやフルクサスの系譜を持つ1970年代アート、そしてインターネット以降の現代美術の水脈を参照し構成される。本展に寄せて「whh! 」は以下の文章を寄せている。
「2020年春から私たちの社会を覆い尽くした、いくつもの予測不可能性はインターネットを通じて、社会の根底にあった『顔』という表象や、信頼、コミュニケーション、いわば『私』と『あなた』を繋ぎとめていた接続詞を散開させた。ミュートされた顔、ハウリングする顔、ブロックされる接続詞、反転した日常と非日常。ようやく、かつての社会の姿が見え始めた2022年現在、ふたたび戻ろうとしている『日常』とは何なのか。
みなみな夢遊病者で、分裂症者で、認知症者で、同時にひどく醒めた正常者であったあの2年間を、どのように解析接続し、積分し、微分し、どのようにして戻るべき日常を探索するか。whh! は、あの日々を、あの散開星団だった接続詞たちを、もう一度考えなおす(ステイトメントより抜粋)」。
本展を、新型コロナウイルスという緩やかな災害からの復興をモチーフに、サウンドインスタレーション、平面芸術、彫刻、空間インスタレーションなどを組み合わせて展示するもの。キュレーションを手がけるのは、waxogawa(キュレーター)、hazuki ohta(サウンドアーテイスト)、山田響己(アーティスト)の3人によって構成されたアーティストグループ「whh! 」だ。
hazuki ohta(太田遥月)は1999年岡山県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部に在籍。土地や自然環境に漂う音や空気を取り込み、自然の作用によって形成される物質の記憶や軌跡、循環を生み出す。パフォーマーである山田響己とともに、渋谷スクランブル交差点の監視カメラを通じてパフォーマンスを行う作品《eye(s)》などを制作・上演している。
waxogawa(小川楽生)は2001年石川県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部に在籍。先天性両耳重度難聴という背景から、言語に対する執着心を探り出し、広く人文学的視座からキュレーションを行っている。茨城県ひたちなか市那珂湊地区芸術祭「みなとメディアミュージアム」にて代表を務め、2022年からはNEORT++(日本橋馬喰町)にキュレーターとして所属している。
山田響己は2000年熊本県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に在籍。物質との関係のなかで融解する自らの身体感覚を手がかりに活動。パフォーマンスやインスタレーションの制作を介して、個々の記憶やイメージを詩的に接続する時空間それ自体の上演/展示を試みている。
「( . . . )³ 」と題された展覧会は、新型コロナウイルスという緩やかな災害からの復興をモチーフに、第二次世界対戦終戦後、1950年代のアートから、社会参加型アートやフルクサスの系譜を持つ1970年代アート、そしてインターネット以降の現代美術の水脈を参照し構成される。本展に寄せて「whh! 」は以下の文章を寄せている。
「2020年春から私たちの社会を覆い尽くした、いくつもの予測不可能性はインターネットを通じて、社会の根底にあった『顔』という表象や、信頼、コミュニケーション、いわば『私』と『あなた』を繋ぎとめていた接続詞を散開させた。ミュートされた顔、ハウリングする顔、ブロックされる接続詞、反転した日常と非日常。ようやく、かつての社会の姿が見え始めた2022年現在、ふたたび戻ろうとしている『日常』とは何なのか。
みなみな夢遊病者で、分裂症者で、認知症者で、同時にひどく醒めた正常者であったあの2年間を、どのように解析接続し、積分し、微分し、どのようにして戻るべき日常を探索するか。whh! は、あの日々を、あの散開星団だった接続詞たちを、もう一度考えなおす(ステイトメントより抜粋)」。