EXHIBITIONS

Distorted Images by SNOW Contemporary

2022.07.20 - 08.07

雨宮庸介 個展「H&T. A,S&H. B&W. (Heel&Toe. Apple,Stone&Human. Black&White.)」(SNOW Contemporary、東京、2021)での展示風景より 撮影=木奥恵三

飯沼英樹 個展「闘ウ女神タチ」(松本市美術館、2016)での展示風景より

ヒシャム・アキラ・バルーチャ Mind Expansion 2022

日野之彦 透明の膜 2022

布施琳太郎 Retina Painting 2022

雨宮庸介 個展「H&T. A,S&H. B&W. (Heel&Toe. Apple,Stone&Human. Black&White.)」(SNOW Contemporary、東京、2021)での展示風景より 撮影=木奥恵三

 CADAN有楽町は、西麻布を拠点とするSNOW Contemporaryによるグループ展「Distorted Images」を開催。参加アーティストは、雨宮庸介、飯沼英樹、ヒシャム・アキラ・バルーチャ、日野之彦、布施琳太郎、HITOTZUKIら。

 出品作家のひとりである雨宮庸介は自身の作品を、「最も毒の無いテーマを扱っている体裁を丁寧に整え、気付かれずに軽量の爆弾を持ち帰らせるような仕組みを常に考えている」(2018年、SNOW Contemporary個展・ステイトメントより抜粋)と言明している。例えばその代表作でもある溶けたりんごの彫刻作品「apple」は、日常における普遍的な形状のりんごに「溶ける」というズレを加えることで、鑑賞者に対し、この世界の多重な認識の在り方を感知させる。

 今回発表する、飯沼英樹、ヒシャム・アキラ・バルーチャ、日野之彦、布施琳太郎 HITOTZUKI、雨宮庸介ら、いずれの作家も、この世界における生活から小さな歪み(Distorted Images)を感じ取り、それぞれに独自の視点で作品に昇華している。

 本展「Distorted Images」を通じて、多様でありながら現実世界に対する鋭い批評性と想像力を兼ね備えた、SNOW Contemporaryの作家たちを知る機会となればとしている。