EXHIBITIONS

The Hands −⼟⾨拳が撮った⼿−

同時開催「古寺巡礼Summer Collection」「遊ぶこども・働くこども」

2022.07.07 - 08.29

⼟⾨拳 ⽂五郎の左⼿ 1941

 山形県にある土門拳記念館では、夏の展覧会として企画展「The Hands −⼟⾨拳が撮った⼿−」および、「古寺巡礼Summer Collection」「遊ぶこども・働くこども」の3つを同時開催している。

 同館は、酒田市出身の写真界の巨匠・土門拳(1909〜90)の作品約7万点を収蔵する日本初の写真専門美術館。土門の代表作「古寺巡礼」をはじめ、「ヒロシマ」「風貌」「筑豊のこどもたち」など昭和のドキュメント、日本の美と心を追求した不朽の名作を紹介している。

 今回の「The Hands −⼟⾨拳が撮った⼿−」展(企画展)では、熟達した職人の手、昭和を代表する著名人たちの手、そして仏像の手といった、土門の写真に多く写されている「手」に着目。「手は口ほどにものを言う」という言葉が思い浮かんできそうな、多彩な表情を持った「土門拳が撮った手」を、ジャンルを横断して紹介する。

 続いて「古寺巡礼 Summer Collection」展(主要展示室)では、例年の「古寺巡礼」とは違った新しい試みとして、この連作を四季に合わせて展開。今季は「夏」をテーマに仏像や寺院を選び、灼熱の形相で迫る仏像から、涼しげな古寺の⾵景まで、様々な⾓度から「夏」を想起させる作品群が展示される。

 そして「遊ぶこども・働くこども」展(企画展示室Ⅱ)では、「こども」の撮影の名⼿としても知られた⼟⾨の作品を、「遊び」と「労働」という2つの視点から照らし、⼟⾨が写した子供たちの姿を振り返る。